研究出版における査読の課題と未来 IOP Publishing、Taylor & Francis、Wileyの専門家を招いて

セミナー内容

科学コミュニティの進化とともに、知識の評価や発信の方法も変化し続けています。Peer Review Week 2023の一環として、研究支援エナゴとCharlesworth Author Servicesが主催する「研究出版における査読の課題と未来―IOP Publishing、Taylor & Francis、Wileyの専門家を招いて」と題した今回のパネルディスカッションでは、IOP Publishing、Taylor & Francis、Wileyで査読プロセスや研究インテグリティの推進に携わる専門家を招き、未来の査読を形作る革新的な戦略と新たなテクノロジーについて議論します。

このライブセッションでは、学術界、出版、テクノロジー分野の最前線で活躍する専門家が、査読プロセスの現在と未来に切り込みます。4名のパネリストが、現在の査読モデルの持続可能性を探求し、その運用の複雑さ、急速に進化する研究環境での課題、そして状況に適応して成功するための戦略について掘り下げます。IOP Publishing、Taylor & Francis、Wileyで活躍する各パネリストの経験や実例を踏まえ、それぞれの専門家の視点を通じて、査読効率アップの戦略、オープン査読とプレプリントの役割、AI活用の変革的な影響について議論します。

査読のパラダイムシフトについて理解を深め、効率的かつ公平性の高い研究を促進するために何ができるかをともに考える貴重な機会です。みなさまのご参加をお待ちしています。

イベントでは、チャット機能を通じてパネリストに直接ご質問もいただけます。日本語でお寄せいただくご質問は英語に翻訳しパネリストに共有します。

議論の主なポイント:

  • オープン査読モデルの持続可能性
    • 透明性、コラボレーション、品質管理の取り組み
    • プレプリント査読の進歩
  • 従来の査読に導入できる新しいテクノロジー
  • 査読におけるAIツール活用の可能性用
  • AI導入に関連する倫理的課題
  • 査読におけるAIの責任ある利用
    • 査読者の専門知識とAIによる支援が査読プロセスを向上させる
    • 自動化されたプロセスと、査読者による洞察とのバランス
    • AI生成コンテンツの検出と開示(著者、査読者、編集者、出版者それぞれの役割)
    • 若手査読者へのアドバイス

言語:

  • 英語

主な対象者

  • 査読を行うすべての研究者
  • ジャーナル編集者
  • 学術出版社の関係者
  • 若手研究者
  • ポスドク研究員
  • 博士課程の学生

講師プロフィール

キム・エグルトン(Kim Eggleton)

IOP Publishing社/査読・研究インテグリティ部門部長

出版業界で20年にわたり、社会科学とSTM分野の編集者を務める。近年は査読、DEI(Diversity, Equity, and Inclusion)、研究インテグリティに関連する課題に特化。COPE評議会委員のほか、Joint Commitment for action on inclusion and diversity in publishing(出版における包括性と多様性に関する行動のための共同コミットメント)の創設メンバーであり、STM integrity hub、C4DISCなどの多くの活動に参加する。

ローラ・ウィルソン(Laura Wilson)

Taylor & Francis社/研究インテグリティ・倫理部門部長

ジャーナル出版業界での13年にわたるキャリアの中で国際科学技術医学出版協会(STM)の取締役会メンバー、出版倫理委員会(COPE)の評議会委員などを歴任。

エリザベス・モイラン(Elizabeth Moylan)

Wiley社/研究インテグリティ戦略およびポリシー担当シニアマネージャー

イギリス、オックスフォード大学で博士号を取得後、Wiley社の編集部で研究インテグリティと出版倫理に関するベストプラクティスの実践をサポート。2022年までThe Embassy of Good Scienceの管理委員を務め、COPE評議会委員を務めた経歴も持つ。現在はCOPEのペーパーミル対策グループのボランティア、Research Integrity & Peer Reviewの編集委員。

アヌパマ・カパディア(Anupama Kapadia )

エナゴアカデミー/科学コミュニケーション専門家兼編集長

理学療法とリハビリテーション(整形外科)の学位取得後、学術出版業界で15年以上にわたり編集・校正に従事、執筆と校正のプロを育成。編集や査読システムの強化につながるプロジェクトを数多くリードし、エナゴの研究支援サービス向上の陣頭に立つ。COPE、ISMTE、EASEをはじめとした著名な学術協会のメンバーであり、学術出版コミュニティ内でのネットワーキングの増進と出版社やジャーナルのベストプラクティスの確立に貢献し、学術協会のさまざまなボランティアにも積極的に参加している。

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