セミコロン

コンマとピリオドと同様、セミコロンの主な役割は文章と文章の間に「距離」を置くことです。文法の面からは2通りの使い方が挙げられます。

1. 文章の区切り

1つ目の用法ではピリオドと同様、2つの完全文を分ける役割を果たします。この用法において、セミコロンとピリオドとの違いは、それぞれが示す文と文の間のつながりの直接性にあります。要するに、セミコロンはピリオドと比較して文章と文章の間のより直接的なつながりを示します。そのため、前の文と後の文が互いに補足的なアイデア、あるいは合わせて1つのアイデアを表す場合には、セミコロンを使用する方が適切です。以下にセミコロンの使用例を示します。

(1) The implication of this result is not what it may seem to be; it is much more.
(2) We would like to use the former treatment; with fewer side effects, it is safer.

2. リストの項目を分ける用法

2つ目の用法として、セミコロンのコンマと同じような役割が挙げられます。具体的な用例は以下のとおりです。

(3) We next consider three effects: oxidation; condensation; fracture.
(4) The main results are the following: there is only one unfixed parameter in the model; each of its solution has a bounded support; the strictly positive solution is consistent with all known experimental results.

ここで見られるように、ある事例のリストがコロンに導かれて始まる場合は、リスト内個々の項目どうしを隔てるため、セミコロンを使用することが適切です。なお、(3)のようにそれぞれの項目が単語あるいは短い句であれば、セミコロンの代わりにコンマを用いることもできますが、(4)で示されるように各項目が節である場合はセミコロンしか使うことができません。

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